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研究室紹介
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応用情報学講座
理論生命科学研究室
担当教員西山 雄大
研究概要
研究分野:生命システム、内部観測、認知科学、動物行動学
研究テーマ:多感覚システム、群れ、創発計算、適応能、自己組織化
長岡市には火焔土器が発掘(1936年)された馬高遺跡があります。実はこの土器は生物学のホロタイプのような役割をもっていて、以降発掘された、似たような土器は火焔型土器といいます。このオリジナルの火焔土器を初めて見たとき、切り株が逆立ちしたようないかにも使いづらい形なのに、およそ5000年前の人々が当たり前のように煮炊きしている様子が思い浮かび、「なんじゃこりゃ!」と感動しました(岡本太郎より先にそう言ったかもしれません)。装飾と機能という二項対立からの逸脱が感じられたのです。
日頃さらされる二項対立を飼い慣らし歩いていくには忍耐が必要です。私たちの研究室では、これを補助するインタフェースをつくるために、両義的な状態が維持されるメカニズムに注目し、身体認識、群れ、適応行動を対象にした実験的・理論的研究をおこなっています。