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Interview

起業の夢を実現

薄田 達也

Tatuya SUSUKIDA

株式会社ロレムイプサム
代表取締役 社長

薄田さんは、工学専攻(情報・経営システム分野)、
情報・経営システム工学専攻に所属する傍ら、自ら会社を起ち上げました。
現在は社長としての忙しい日々を送っています。

ー本日は起業家ならではのお話を聞きたいと思います。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

ーまずは、起業した会社について教えてください。

私が設立した会社では、コンピュータのソフトウェアを開発しています。 特に、FacebookやAmazonのようにインターネットを利用したソフトウェアの開発を得意としています。 会社を設立したのは2011年で、設立の当時は、私は経営情報システム工学専攻(修士)の2年生でした。

ー今、どのような毎日を送っていますか?

朝は4時か5時には起床して、できるだけ6時までにオフィスに到着するようにしています。オフィスに到着してからは1時間ほど趣味の数学の勉強をし、7時から10時まで仕事をします。10時から1時間ほど休憩を取ります。
休憩中はプールに行って軽く泳いでいます。11時から仕事を再開し、その日の仕事が終わるまで続けます。
仕事中はプログラムを作っていることが多いですが、社外の方と打ち合わせをしたり、仕様書や契約書のような書類を書いていたりしていることも多いです。

設立当初は、ほとんどの仕事の受注先は大学でした。主に、ソフトウェアの開発の仕事をもらっていました。1年目の半ばから製造業や通信業を営む地元の企業から受注をもらえるようになりました。
現在は地域の団体と共同で、まちなか活性化のための商品開発をしています。現在も、非常に面白いプロジェクトを進めている最中で、話したい気持ちもありますが、本日は抑えておこうと思います(笑)。

また、会社を設立してから、地元を中心として、幅広い年代の起業家の方々とお付き合いするようになりました。今でも月に2、3回は起業家の方々と一緒に食事をしたり、お酒を飲んだりする交流があります。

研究は……正直に言うと、あまり進んでいません(笑)ただ、会社を経営していると、研究に使えそうなデータを手に入れたり、様々な人の視点から話を聞く機会が多かったりするので、有益なこともあります。

ーなぜ、自ら会社を立ち上げたのですか?

私は、学部に編入学した3年生の時から、修士課程2年までの間、株式会社FUCOでコンピュータのソフトウェアを開発するアルバイトをしていました。FUCOでアルバイトしているときは、まだ私の技術は未熟で、社会常識も足りなく、本当に多くの人に迷惑をかけていました。夜遅くまでオフィスに残って、プログラムを作っていましたが、この時の経験は今も大変役立っています。

FUCOもまた、本分野、本課程・専攻の卒業生である、藤原 拓 社長によって設立された会社です。藤原社長は私よりも8年早く本学を卒業した私の大先輩です。藤原社長は私が最も尊敬する人物のうちの一人です。長岡で活躍する藤原社長の姿を見て自分も起業したいという気持ちが強くなり、会社を設立するに至りました。

起業という道を選択するにあたって、周囲からの後押しは特にありませんでした。ただ、両親に相談したときにOKしてくれました。そのおかげで気兼ねなく、会社を設立することができました。

私の会社はとても小さな会社です。そんな小さな会社でも経営していると大変なことがたくさんあります。不安になることも辛いこともたくさんあります。ただ、これだけは断言できます。人間として成長できます。たくさんの方々と深く関わることができて、勉強になります。多くの方に支えてもらっていることに気づき、心から感謝できます。

ー工学課程・専攻(情報・経営システム工学分野)、情報・経営システム工学課程・専攻で学ぶことで、どのようなメリットがありましたか?

本分野、本課程・専攻では、技術だけではなく、会社を経営するために必要な法律やお金の知識も教えてくれます。また、ソフトウェア開発を生業としている私から見ても、本課程のプログラミング実習はすごいです。わかりやすさと面白さをかね備えながら、大事なところはしっかりと教えてくれます。

長岡技術科学大学で学ぶ最大のメリットの1つである「実務訓練」では、私は地元の工作機械メーカーにお世話になりました。実習中はコンピュータを使って工作機械を制御するためのプログラムを作るお手伝いをしていました。
当時は、実務訓練が終わった後に自分が成長した実感はそれほどありませんでした。しかし、会社を経営するようになった今では、実務訓練での社会経験が糧となっています。また毎年、研究室の後輩が実務訓練の始まる前と終わった後とで、驚くほど精神的に成長しているのを見ることでも、効果の大きさがよく分かります。

さらに、本学は他の大学と比べて、起業を支援する制度が充実しています。「NTIC」と呼ばれる起業支援の組織が大学内にあり、私も会社を設立する前から現在まで、ずっとお世話になっています。

ー最後に、本課程/専攻の後輩や、入学を希望する皆さんに、コメントをお願いします。

長岡は、盆地であるため、季節の違いがとてもはっきりとしています。夏の暑さや冬の寒さ、そして雪からは、時には厳しい印象を受けることもあります。ただ、お酒や料理がとても美味しく、地元の方々の人情の厚く、とてもいい所です。
私は長岡が好きで、自分の第2の故郷だと思っています。駅前には、素敵な飲み屋さんがたくさんあるので、入学したら一緒に飲みに行きましょう!皆さんと飲みに行けることを楽しみにしています。

ー本日は、ありがとうございました。

ありがとうございました。

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